ミス・サイゴン

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2020年秋よりウィーンにて公演!

 

「ミス・サイゴン」は、クロード=ミシェル・シェーンベルクとアラン・ブーブリルの脚本、ブーブリルとリチャード・モリトビーJrの作詞によるミュージカル。ジャコモ・プッチーニのオペラ「蝶々夫人」を基にし、アメリカ兵とアジア人女性の引き裂かれた運命のロマンスを描いている。

 

あらすじ

 

第1幕

1975年4月、ベトナム戦争は終焉を迎えようとしている。ベトナムの田舎娘だったキムは、17歳で家族を失い家を焼かれ、首都サイゴンまで逃げてくる。そこで、フランス人とベトナム人の混血の通称「エンジニア」の経営する売春宿「ドリームランド」で働くことになる。舞台裏で準備中、他の少女たちに未熟さを冷やかされる。アメリカ海兵隊はもうすぐベトナムを離れるためベトナム人売春婦たちとパーティをする。米兵のクリスはパーティに嫌気がさしていたが、戦友のジョンに無理矢理連れてこられた。少女たちは海兵隊員たちの投票で「ミス・サイゴン」が決められるところである。キムの純真さにクリスは惹かれる。ジジがミス・サイゴンに選ばれ、海兵隊にアメリカに連れて帰ってほしいと頼み困らせる。少女たちはより良い生活に思いをはせる。ジョンのおごりで、キムの最初のお客はクリスとなる。キムはシャイで気乗りしなかったが、クリスとダンスする。クリスはそれ以上何もせずに料金を支払い出て行こうとする。エンジニアはクリスがキムを気に入らなかったのかと尋ね、クリスはキムを連れて部屋に向かうことにする。

キムの寝顔を見ながらクリスは神になぜベトナムを離れる直前に出会わせてしまったのかと尋ねる。キムが目覚めクリスは料金を払おうとするがキムは男性と寝たのはこれが初めてだったとして断る。キムがまだ幼いことに気付き、クリスは共に暮らそうと語る。キムとクリスはひかれ合い、お互いを愛すようになる。クリスはジョンに、キムと一緒にいたいため連れて行くと語る。ジョンはベトコンがもうすぐサイゴン政権をつぶすと警告するが、渋々クリスを応援する。クリスはエンジニアにキムを連れて行きたいと語るが、エンジニアはアメリカ滞在許可証と引き換えだと語る。クリスはエンジニアに銃を突きつけ、キムの意見の方が大事だと脅す。

少女たちはクリスとキムの結婚式を祝い、ジジは本当のミス・サイゴンはキムだと語る。キムが13歳の時に両親が決めた婚約者でいとこのトゥイがキムを迎えに来る。ベトナム人民軍に所属するトゥイは白人と一緒にいるキムを見て激高する。クリスとトゥイは互いに銃を持ち向き合う。キムはもう両親は亡くなったためこの婚約は無効であり、何の感情も持ち合わせていないと語る。トゥイは2人に罵声を浴びせ出て行く。クリスはベトナムを離れる時はキムを連れて行くと約束する。クリスとキムは初めて出会った夜に踊った時と同じ曲でダンスをする。1975年4月30日、サイゴン陥落の日、クリスはキムを連れてアメリカに帰ろうとするが周囲に反対され門に残し一人で帰国する。

それから3年が経った1978年、ホーチミンと名を変えたサイゴンでは解放および米軍撤退3周年のパレードが行われる。トゥイは新政府のもとで高い地位に上り、部下にエンジニアを探させる。エンジニアにキムを探させ連れて来させるつもりである。キムはまだクリスを愛しており、いつかクリスが迎えに来てくれると固く信じながら貧民街に隠れている。その頃クリスは新しいアメリカ人妻エレンとベッドにおり、夢を見てキムの名を叫びながら目を覚ます。エレンとキムは地球の反対側でそれぞれがクリスとの別れを恐れる。

1週間後、トゥイの部下が北部でエンジニアを見つける。共産党内部ではエンジニアは「チャン・ヴァン・ディン」と呼ばれており、エンジニアはこの3年間稲作農業をしていた。エンジニアはトゥイをキムの隠れ家に連れて行く。しかしキムはトゥイの部下が外で待っていることを知らず結婚を拒む。トゥイは部下を呼び入れキムとエンジニアを捕まえ、再教育収容所に入れると脅す。キムはクリスとの間にできた3歳の息子タムがいることを告げる。逆上したトゥイは裏切り者と呼び、タムをナイフで殺そうとする。キムはやむをえず、クリスが残していった拳銃でトゥイを射殺する。キムはタムとともに逃げ、エンジニアにこれまでのことを話す。エンジニアはタムの父親がアメリカ人と知り、アメリカへ移住するダシに使えると思い2人に協力する。エンジニアはタムのおじということにして2人をタイのバンコクに連れて行くことにする。3人は他の移民たちと共に移民船に乗る。

 

第2幕

1978年9月のジョージア州アトランタ。ジョンはベトナムに残してきた子供たち(ブイ・ドイ)とアメリカ人の父親を繋ぐ支援活動を行っている。集会の場で、ジョンはクリスに、キムがバンコクで生きていることとタムのことを告げ、クリスはこれまでの悪夢が晴れる一方で自分の知らない間に生まれてしまった子供の存在に苦悩する。ジョンはエレンとともにバンコクに行くことを強く勧め、クリスはキムとタムのことをエレンに打ち明ける。バンコクの安クラブで、キムはダンサー、エンジニアは客引きとして働いている。キムを探しに来たジョンに会い、キムはクリスがバンコクに来ていることを知ったが、ジョンはクリスに妻がいることを言えなかった。キムはクリスが来ていること、そしてタムに父親が会いに来ていて一緒にアメリカに行けると話せることにとても喜ぶ。キムが喜んでいる様子を見てジョンは本当のことを言い出せなくなるが、必ずクリスを連れてくると約束する。

エンジニアはキムに、騙されているのかもしれないから自分でクリスを探せと言う。トゥイの亡霊が登場し、キムにサイゴン陥落の日と同じようにクリスは裏切るだろうと脅す。キムはあの夜のフラッシュバックに悩まされる。

1975年の悪夢。キムはベトコンがサイゴンにやってきたことを思い出す。町は騒然とし、クリスは大使館から呼び出されキムに銃を渡して逃げる準備をさせた。クリスが大使館に入ると門が閉まり、ワシントンD.C.からの命令でサイゴンに残っているアメリカ人は全員避難することになった。大使はベトナム人は大使館には今後一切入れないことと語った。キムが大使館の門に到着すると怯えたベトナム人の一団が門の中に入ろうとしていた。クリスはキムを呼び、群衆の中からキムを連れてこようとするが、ジョンはクリスを殴ってやめさせた。クリスは最後にヘリコプターに乗り込みサイゴンを離れたが、門外からキムはクリスへの愛を誓った。

1978年のバンコク。キムは嬉しそうに結婚衣装を着て、出掛けている間エンジニアにタムの面倒をみてもらう。キムがクリスの泊まっているホテルに出向くとそこにはエレンがおり、キムはエレンはジョンの妻と誤解したが、エレンは自分はクリスの妻だと明かす。キムは傷付きエレンの言葉を信じない。エレンがキムにクリスはタムの父親なのか尋ねると、キムはうなずく。キムはタムに貧民街で育ってほしくないため、タムを連れて帰ってほしいと頼むが、エレンはタムには実の母親が必要だし自分はクリスとの実の子が欲しいと語る。キムは怒り、クリスと2人で話したいと言い部屋に踏み込む。エレンはキムに申し訳なく思うが、クリスを守る決意をする。

キムを探しに行っていたクリスとジョンが戻る。エレンはキムが来ていることを2人に伝え、キムに全てを話さなければならないと語る。クリスとジョンはこの3年は長過ぎたことを痛感して意を決する。エレンはキムが自分の場所でクリスと会いたがっていること、そしてタムをアメリカに連れて行って欲しがっていることを伝える。ジョンはキムがタムに「アメリカ人」として育ってほしいのだと気付く。エレンはクリスにキムを選ぶのか自分を選ぶのか最終通告する。クリスはエレンを安心させ、互いの愛を誓いあう。クリスはアメリカから資金援助をして、タムもキムもバンコクに置いて行こうとする。ジョンは、キムはタムをタイに住まわせたくないと思っているだろうと警告する。クラブでキムはエンジニアにアメリカに行くのだと強がる。エンジニアはアメリカでどんな素晴らしい生活が待っているのか想像する。クリス、ジョン、エレンはエンジニアを見つけ、キムとタムに会わせてもらう。

キムの部屋で、キムはタムに父親が来てくれて幸せだと語り、自分は一緒にアメリカには行けないがずっと愛していると言う。クリス、エレン、ジョン、エンジニアが部屋の前に着く。エンジニアはタムを部屋から連れてきて父親に紹介する。キムの夢は、タムをアメリカに連れて行き、幸せな生活を送らせることであった。しかし自分がいてはタムもアメリカに行けないことを悟り、自ら命を絶つことを決意した。キムはカーテンの後ろに隠れ、自ら銃を撃つ。銃声を聞いた一同が部屋に入ると床に倒れ致命傷を負ったキムがいた。クリスはキムを抱き起し、なぜこんなことをしたのか尋ねる。キムは最初に会った夜のように抱いて、あの夜語ったことをもう1度話してほしいと言い、愛する人の腕の中でキムは息絶える。

プログラムとキャスト

演出:Laurence Connor

舞台装置:Bob Avian

振付:Geoffrey Garrat

 

このプロダクションは1991年4月11日、ブロードウェイにあるブロードウェイ劇場で初演され、9年9か月後の2001年1月28日に4,092回目で幕を閉じた。ハイトナー、エイヴィアン、ネイピアが再度携わり、アンドリーン・ネオフィトゥとスージー・ベンジンガーが衣裳デザイン、デイヴィッド・ハーシーが照明デザインを担当した公演が基になっています。

ライムント劇場

ライムント劇場はウィーン6区マリアヒルフに位置する劇場です。

 

オーストリアの劇作家フェルディナント・ライムントの名にちなんだこの劇場は1893年ウィーンの市民団体により、建築家フランツ・ロートの設計で建てられ、同年11月28日にはライムントの作品「素敵なファンタジー(Die gefesselte Phantasie)で柿落としが行われました。

 

今日では人気ミュージカルを上演する劇場としてVBW(ウィーン劇場協会)に属しています。

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