伯爵夫人マリツァ  ウィーンオペレッタ

オペレッタ「伯爵夫人マリツァ」    

 

作曲:エメリッヒ・カールマン

初演:1924年 2月28日、アン・デア・ウィーン劇場

設定:1920年代、ハンガリー

 

登場人物

マリッツァ…伯爵家の令嬢(S)

タシロ伯爵…マリッツァの領地管理人(T)

リーザ…タシロ伯爵の妹(S)

マニャ…ジプシーの娘(MS)

コローマン・ジュパン男爵…マリッツァの架空の婚約相手と同じ名前の男爵(T)

 

あらすじ

 

第1幕 マリッツァの館の前

伯爵家の令嬢マリッツァの領地は最近、新しい管理人に代わっている。新しい領地管理人は、実は父親が投機に失敗したために貧困に追い込まれたタシロ伯爵で、身分と名前を隠して働いている。なぜなら彼は寄宿学校に入り家の没落を知らない妹のリーザが家系にふさわしい相手と結婚できるように、彼女の持参金を作ってあげたいからである。
タシロ伯爵が唯一、居所を知らせている友人がやってきて、不動産の処分を行って亡父の借金を清算したことを報告に来る。タシロ伯爵は友人に感謝しながらもつい、ウィーンを懐かしく思ってしまう。
一方、コローマン・ジュパン男爵との婚約披露宴を行うということで久しぶりに領地に戻ってきたマリッツァは、懐かしげにまわりを見回す。
マリッツァは数週間前に知り合って親しくなったというリーザという女性を披露宴に呼んでいると言うのでタシロ伯爵は狼狽する。話を聞くうちにリーザがまさに自分の妹であることを確信したからである。
さらに不思議なことに、マリッツァの婚約相手というジュパン男爵の姿は一向に見あたらない。それもそのはずで、その婚約者の名はマリッツァの財産目当てに群がってくる求愛者たちを避ける手段として新聞紙上に発表した架空の人物の名前だったからである。
ところが、驚いたことにコローマン・ジュパン男爵を名乗る人物が婚約式に現れる。彼は新聞にマリッツァが自分をこよなく愛しており婚約する気であると書いてあるのを見て、大急ぎで駆けつけたのである。
マリッツァは同姓同名の人だと言い逃れするが、ジュパン男爵は自分の家系は由緒あるもので、同姓同名の者は絶対にいないと主張する。困り果てたマリッツァは本当のことを白状するが、マリッツァに一目ぼれをしてしまったジュパン男爵も譲らない。
仕方なしにマリッツァはジュパン男爵が今夜のパーティーに参加することは認めることにする。
タシロ伯爵は庭で過去の思い出に浸って歌を歌う。
すると彼の歌を聴いたマリッツァが、あなたの歌はすばらしいので客人たちの前で歌うよう命じる。しかし、タシロ伯爵は断るので、使用人から侮辱されたと解釈したマリッツァは即座にタシロ伯爵を解雇を言い渡す。
客たちが街に繰り出すためマリッツァが見送ろうとしているところに、ジプシーの娘マニャが現れ、「マリッツァは月が一度満ち欠けするまでに、高貴な男性と大きな愛が現れる。しかも、その男性はすぐ近くにいる」と予言する。恋がわずらわしいマリッツァは、その予言が当らないようにと願う。
解雇を言い渡されたタシロ伯爵がマリッツァの元から去ろうとしていると、マリッツァは彼にとどまってくれるように頼む。タシロ伯爵は喜んでそれを受け入れる。

 

第2幕 1ヶ月後、マリッツァの館のサロン

ジプシーの娘が予言していた1ヶ月が経った。
財産管理人としてのタシロ伯爵の手腕は優秀である。マリッツァに収支報告を行おうとするが、マリッツァは途中でさえぎってタシロ伯爵自身のことを聞き始める。マリッツァはいまだに領地管理人のタシロ伯爵の本当の身分を知らない。そして、彼に関する興味が一段と深まっていく。
一方、マリッツァに一目ぼれをしたジュパン男爵も、どうしてもマリッツァは自分にはその気がないと悟り、実はリーザが自分を慕っていることを知る。
さらにタシロ伯爵も美しいマリッツァにひかれはじめてはいるが、本当の身分を隠している後ろめたさからマリッツァに気持ちをうち明けられない。タシロ伯爵は友人に宛てた手紙の中に、こうした状況に耐えられるにはひたすら妹の幸せを願い、彼女のために持参金を工面することであると書くが、この手紙が、ふとしたことからマリッツァの目に触れてしまう。それを読んだマリッツァはタシロ伯爵も単に自分の資産を目当てに近寄ってくる男性の一人であったかと誤解してしまう。そして、マリッツァはタシロ伯爵に証拠の手紙と共に金を投げつける。タシロ伯爵はその金を拾ってジプシーたちに与え、リーザが実の妹であることを初めて明かした上で二人は共に出ていく。

 

第3幕 マリッツァの館のサロン

翌朝、マリッツァの家は財産管理人がいなくなったため、マリッツァ自らが采配をふるっている。そこにタシロ伯爵が事務引継書を持ってやってきて、次の就職のために人物証明書を書いてくれと頼む。どちらかが謝ればすぐに問題は解決するのに二人とも意地を張ってなかなか素直になれない。
ジュパン男爵はリーザに結婚を申し込むが、持参金のないリーザは躊躇する。しかし、ジュパン男爵は祖父の遺言により、自分は貧富の差をなくすために一文無しの娘と結婚しなければ遺産の相続ができないのだから持参金がなくても何も問題はないと言い、話がまとまる。
その時、タシロ伯爵の裕福な伯母が現れて、抵当に入っていたタシロ伯爵の家族の領地を買い戻したこと告げる。さらに先ほどマリッツァが書いた人物証明書に「本当は一緒にいてほしい人です」と書いてあることに気付いたタシロ伯爵は仲直りをし、ここにめでたく2組のカップルが成立する。

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フォルクスオーパー・ウィーン

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又、フォルクスオーパー近くのホテル、公演前後のレストランのご案内・ご予約等も可能です。

連絡先

住所;Operring 4,A-1010, Wien

電話;+43 19677622

メール;office@vienna-concert.com

 

フォルクスオーパーへのアクセス

地下鉄:U6
トラム:40 、 41 、 42
バス:40A
停車駅:ヴェーリンガーシュトラッセ/フォルクスオーパー(Währinger Straße/Volksoper)

タクシー乗り場は環ヴェーリンガーギュルテル(Währinger Gürtel・環状道路)沿いに位置しています。

又、公演終了時にはタクシーが劇場前に待機していますので、ホテルまでのお帰りがご心配な方にはタクシーのご利用をお勧めします。

 

フォルクスオーパーについて

ウィーン・フォルクスオーパーはウィーンでは国立歌劇場についで2番目に大きな歌劇場で、オペレッタ、オペラ、ミュージカル、バレエなど洗練された軽音楽が上演されます。

毎年9月から6月迄のシーズン内に約300公演、35演目が上演され、オペラ「魔笛」「トゥーランドット」、ミュージカル「マイ・フェア・レディー」、バレエ「真夏の世の夢」を始め、多大なレパートリーを誇ります。そして、何と言っても「こうもり」「メリー・ウィドー」「チャルダッシュの女王」「ワルツの夢」他、ウィーン特有のオペレッタはフォルクスオーパーの最も得意ジャンルとして常に生きる喜びに溢れた舞台音楽を堪能できます。

 

歴史

1898年、当時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の即位50周年を記念し、建築家のフランツ・フライヘア・フォン・クラウスとアレクサンダー・グラフによって建設され、同年12月14日に開館しました。

1906年にはアレクサンダー・フォン・ツェムリンスキーが初代指揮者に就任。1907年に「トスカ」、1910年に「サロメ」が初めて上演され、世界的に有名な歌手であるマリア・イェリッツァやリヒャルト・タウバーなどが出演しました。

第一次世界大戦の時代、フォルクスオーパーはウィーン第2の歌劇場としての地位を守っていましたが、1928年に経営が悪化し倒産、翌年1929年からはオペレッタを主な演目としました。

第二次世界大戦終盤の数ヶ月はしないで2番目に大きな1,550席の映画館として使用されていましたが、終戦後、空襲で壊滅的な打撃を受けたウィーン国立歌劇場の代替役をアン・デア・ウィーン劇場とともにしばらく担っていました。

1955年に国立歌劇場が再オープンしてからは再び、オペラ、オペレッタ、ミュージカルなどの公演に復帰しますが、1991年9月より再度国立歌劇場に属し、出演歌手などが両方の劇場に所属するといった状態になっていましたが、1966年より独立。

 

 

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