パガニーニ・アンサンブル
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情熱の室内楽
昨年の大成功を受けて、パガニーニ・アンサンブルが再びウィーン・ムジークフェラインに登場します。世界的に高く評価されるパガニーニ解釈者マリオ・ホッセンの指揮のもと、アンサンブルはニコロ・パガニーニの稀に演奏される室内楽の傑作に取り組み、最高の技巧とイタリアのベルカント、そして繊細な音の詩を結びつけます。
プログラムにはアレッサンドロ・ソルビアッティとライナー・ビショフの世界初演が加わり、パガニーニの遺産との現代的な対話を開くとともに、フリッツ・クライスラーの生誕150周年を記念するオマージュも含まれています。
歴史的な深みと現代的なインスピレーションが交わる夕べ – 情熱的で、華麗で、心を揺さぶる音楽体験。
プログラムとキャスト
パガニーニ・アンサンブル
マリオ・ホッセン – ヴァイオリン、芸術監督
マルタ・ポトゥルスカ – ヴィオラ
リリアナ・ケハヨヴァ – チェロ
アレクサンダー・スヴェーテ – ギター
プログラム
ニコロ・パガニーニ – 弦楽四重奏曲 第2番 ハ長調 op.4, M.S. 29
ニコロ・パガニーニ – ヴィオラ、チェロとギターのための協奏的三重奏曲 M.S. 114
アレッサンドロ・ソルビアッティ – Ghirribizzi(世界初演、委嘱作品)
休憩
ニコロ・パガニーニ – 「Nel cor più non mi sento」による序奏と変奏曲 M.S. 44(ヴァイオリン独奏)
フリッツ・クライスラー – Liebesleid & Liebesfreud(生誕150周年)
ライナー・ビショフ – パガニーニ風四重奏曲(世界初演、委嘱作品)
ニコロ・パガニーニ – 弦楽四重奏曲 第9番 変ロ長調 M.S. 35
ウィーン楽友協会 ブラームスザール
「誇張せず簡潔に表現すれば、これは我々が地球上で知る限り、最も美しく、最も豪華で、最も晴れがましい室内楽ホールであ る」――1993年10月、巨額を投じて修復されたブラームス・ホールが再び市民のまえに姿を現わしたとき、ウィーンのあ る日刊紙はこう評している。
大 ホールと異なり、ブラームス・ホールは歳月とともに大きく様相を変えてきた。如何なる経過で、いつごろからブラームス・ホールが1993年以前のやや寂れ た状態になったかは不明のままであ った。唯一確かだったのは、かつてのホールが全く異なる外観だったに違いないという事実だけであ る。「楽友協会新建築の工事と落成に寄せて」という記録文書の中で、当時まだ小ホールと呼ばれていたブラームス・ホールは「小さな宝石あ 」と称えられている。「愛すべき小ホールは大ホールと著しい対照を示している。その落ち着いた雰囲気とシンプルな品位は、正に特筆に価する…」
1870 年当時の小ホールが如何なる外観であ ったか、即座に説明できる人物は全く存在しなかったが、古い資料が一条の光明をもたらした。ウィーン美術アカデミーの銅版画キャビネットで発見された2つ のオリジナルなエスキスには、極めてカラフルに装飾された小ホールが描かれていた。このことは壁面の丹念な調査により実証された。緑の壁に赤い柱、そして 豊かな黄金の装飾、これが小ホールのオリジナルな外観であ ったに違いない。それは又ブラームス・ホールの外観でもあ る。
抜本的な修復に よってホールは再び、色彩豊かな「ギリシャ風ルネサンス」へと蘇った。ヘラスと呼ばれた古代ギリシャへの傾倒は、ここでも神殿の破風、イオニア柱、カリア ティードなどに表現されている。1870年の最初のコンサートでは、クララ・シューマンが演奏した。これはヨハンネス・ブラームスの提言によるものであ った。ブラームス自身もピアニストとしてここで演奏し、彼の多くの作品がここで初演されている。こうした経緯から協会創立125周年の1937年、小ホー ルはブラームス・ホールと改称された。以来ブラームス・ホールは全世界の音楽ファンにとって歌曲および室内楽のトップアドレスとして知られている。
長さ32.50メートル、幅10.30メートル、高さ11メートル、座席数約600。偉大な兄とも言うべき大ホール同様の音響条件を備えている理想的なホールであ る。