クアルテト・カサルス
MAR 2026 | ||||||
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カサルス四重奏団は、その世代で最も優れた弦楽四重奏団の一つで、情熱的な演奏と卓越した技術的精度で知られています。2000年に結成されたこの四重奏団は、独自の音色と、クラシックおよび現代のレパートリーに深い感情的な深みをもたらす能力で国際的な評価を得ています。メンバーは、ヴェラ・マルティネス・メフナー(ヴァイオリン)、アベル・トマス・レアルプ(ヴァイオリン)、クリスティーナ・コルデロ(ヴィオラ)、アルナウ・トマス(チェロ)で、彼らの調和と表現力豊かな解釈が称賛されています。世界中の主要な会場で演奏した後、カサルス四重奏団はウィーンのムジークフェラインのブラームス・ザールにその洗練された芸術を届け、忘れられない音楽体験を提供します。
プログラムとキャスト
カサルス四重奏団
ヴェラ・マルティネス・メフナー, バイオリン
アベル・トマス・レアルプ, バイオリン
クリスティーナ・コルデロ, ヴィオラ
アルナウ・トマス, チェロ
プログラム
人新世(アンソロポシーン)
ヨーゼフ・ハイドン
弦楽四重奏曲 ニ長調, Hob. III:79
– 休憩 –
エリセンダ・ファブレガス
弦楽四重奏曲「炎の大地」
フランツ・シューベルト
弦楽四重奏曲 ト長調, D 887
ウィーン楽友協会 ブラームスザール
「誇張せず簡潔に表現すれば、これは我々が地球上で知る限り、最も美しく、最も豪華で、最も晴れがましい室内楽ホールであ る」――1993年10月、巨額を投じて修復されたブラームス・ホールが再び市民のまえに姿を現わしたとき、ウィーンのあ る日刊紙はこう評している。
大 ホールと異なり、ブラームス・ホールは歳月とともに大きく様相を変えてきた。如何なる経過で、いつごろからブラームス・ホールが1993年以前のやや寂れ た状態になったかは不明のままであ った。唯一確かだったのは、かつてのホールが全く異なる外観だったに違いないという事実だけであ る。「楽友協会新建築の工事と落成に寄せて」という記録文書の中で、当時まだ小ホールと呼ばれていたブラームス・ホールは「小さな宝石あ 」と称えられている。「愛すべき小ホールは大ホールと著しい対照を示している。その落ち着いた雰囲気とシンプルな品位は、正に特筆に価する…」
1870 年当時の小ホールが如何なる外観であ ったか、即座に説明できる人物は全く存在しなかったが、古い資料が一条の光明をもたらした。ウィーン美術アカデミーの銅版画キャビネットで発見された2つ のオリジナルなエスキスには、極めてカラフルに装飾された小ホールが描かれていた。このことは壁面の丹念な調査により実証された。緑の壁に赤い柱、そして 豊かな黄金の装飾、これが小ホールのオリジナルな外観であ ったに違いない。それは又ブラームス・ホールの外観でもあ る。
抜本的な修復に よってホールは再び、色彩豊かな「ギリシャ風ルネサンス」へと蘇った。ヘラスと呼ばれた古代ギリシャへの傾倒は、ここでも神殿の破風、イオニア柱、カリア ティードなどに表現されている。1870年の最初のコンサートでは、クララ・シューマンが演奏した。これはヨハンネス・ブラームスの提言によるものであ った。ブラームス自身もピアニストとしてここで演奏し、彼の多くの作品がここで初演されている。こうした経緯から協会創立125周年の1937年、小ホー ルはブラームス・ホールと改称された。以来ブラームス・ホールは全世界の音楽ファンにとって歌曲および室内楽のトップアドレスとして知られている。
長さ32.50メートル、幅10.30メートル、高さ11メートル、座席数約600。偉大な兄とも言うべき大ホール同様の音響条件を備えている理想的なホールであ る。